2008年 04月 24日
嘘。 |
今日はちょっとしっとり。
でも、いつかは言わなきゃって思う出来事。
++++++++
幼稚園や小学校の頃、どこの家庭にもあるのかは知らないけど、
母がよくいろんなものを作ってくれた。
体操服入れとか給食袋とか。それも全部おそろいの模様で。
そのときって、
「かあさんがつくってくれたものぉ〜」
くらいで、嬉しいけどでもそこまで特別なものじゃなかった。
おかあさん好みの布だったし。
でも、その中で高校に入っても使ってたものがあったりした。
それが、 くついれ 。
べつに大したものじゃないと思ってた。すごくきちゃなくなってたし。
子供用やから、高校生のうちの靴のサイズやったらすっごくパンパンやし、もっとおしゃれなものとかかわいいものとか、自分好みのものを使えばいいじゃんってかんじやけど、でもなぜかずっと使ってた。
高校三年の受験が終わった頃のこと。
美術高校に通っていたので大量に荷物があって、次の学年の部屋を空ける為にそれを少しずつでもぜんぶを家に持って帰った。
年度が替わり、勉強に関してもっぱら不真面目だったうちは一浪していまの大学に入れた。
授業とかも自分で選択して卒業しなきゃいけない。
でも、楽しいです。いまは単位やばいけど。笑
で、1回生のときって体育があり、うちは体育館競技を選択。
もちろんあのくついれを使う気まんまん。
あ、でもそういやこっちに持ってくんの忘れたわ!
って思ったので、とりあえず違う袋で代用。
そうこうしてるうちに1回生の体育が終わり、2回生からは体育の時間はないので、くついれのことはすっかり忘れてた。
そしてつい先日、教職の免許のための授業で、小学生の図工の時間をドキュメンタリーにしてある映画をみた。
そのときなぜか不意に あのくついれ のことを思い出して、
だから授業が終わって、実家に電話をかけた。
1「あのさ〜小学校のときに作ってくれたくついれ、そっちにある?」
母「こっちに?あんたそっちにもってったんちゃうん?」
うちはとっさに
1「あ!そういえばそうかも!引き出しに突っ込んだわ!笑」
そう答えた。
・・・そういえばうち、
高校卒業の時に持って帰って来てへんかも知れへん…
とりあえず急いで高校に電話したものの、あとの祭り。
もう三年も前のこと。あるはずがなかった。
母はきっと
「ええよええよ。あんな古いもん。」
と笑って許してくれる。
でも、
一生言えない、言うことができない嘘をついている。
幼稚園のうちに「母が作ってくれたもの」は小さいものだったけどけど、
いまの自分の中でも抱えきれないほどとてつもなく大きいものになっていた。
でも、いつかは言わなきゃって思う出来事。
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幼稚園や小学校の頃、どこの家庭にもあるのかは知らないけど、
母がよくいろんなものを作ってくれた。
体操服入れとか給食袋とか。それも全部おそろいの模様で。
そのときって、
「かあさんがつくってくれたものぉ〜」
くらいで、嬉しいけどでもそこまで特別なものじゃなかった。
おかあさん好みの布だったし。
でも、その中で高校に入っても使ってたものがあったりした。
それが、 くついれ 。
べつに大したものじゃないと思ってた。すごくきちゃなくなってたし。
子供用やから、高校生のうちの靴のサイズやったらすっごくパンパンやし、もっとおしゃれなものとかかわいいものとか、自分好みのものを使えばいいじゃんってかんじやけど、でもなぜかずっと使ってた。
高校三年の受験が終わった頃のこと。
美術高校に通っていたので大量に荷物があって、次の学年の部屋を空ける為にそれを少しずつでもぜんぶを家に持って帰った。
年度が替わり、勉強に関してもっぱら不真面目だったうちは一浪していまの大学に入れた。
授業とかも自分で選択して卒業しなきゃいけない。
でも、楽しいです。いまは単位やばいけど。笑
で、1回生のときって体育があり、うちは体育館競技を選択。
もちろんあのくついれを使う気まんまん。
あ、でもそういやこっちに持ってくんの忘れたわ!
って思ったので、とりあえず違う袋で代用。
そうこうしてるうちに1回生の体育が終わり、2回生からは体育の時間はないので、くついれのことはすっかり忘れてた。
そしてつい先日、教職の免許のための授業で、小学生の図工の時間をドキュメンタリーにしてある映画をみた。
そのときなぜか不意に あのくついれ のことを思い出して、
だから授業が終わって、実家に電話をかけた。
1「あのさ〜小学校のときに作ってくれたくついれ、そっちにある?」
母「こっちに?あんたそっちにもってったんちゃうん?」
うちはとっさに
1「あ!そういえばそうかも!引き出しに突っ込んだわ!笑」
そう答えた。
・・・そういえばうち、
高校卒業の時に持って帰って来てへんかも知れへん…
とりあえず急いで高校に電話したものの、あとの祭り。
もう三年も前のこと。あるはずがなかった。
母はきっと
「ええよええよ。あんな古いもん。」
と笑って許してくれる。
でも、
一生言えない、言うことができない嘘をついている。
幼稚園のうちに「母が作ってくれたもの」は小さいものだったけどけど、
いまの自分の中でも抱えきれないほどとてつもなく大きいものになっていた。
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by st_0
| 2008-04-24 11:14